◎子宮頚がん予防ワクチンについて
子宮頚がんは20~30代の日本人女性がかかるがんの第1位で、かかる患者さんの数や死亡数が年々増加しています。
日本全国の罹患数は年間約11,000人で死亡数は年間約3,000人と言われています。
この子宮頚がんはHPVワクチンで予防できる病気です。
しかし日本ではワクチンの副作用を心配して接種しない人が大多数です。
世界の多くの国ではHPVワクチンの接種は行われており、その有効性や安全性が証明されています。
ただし、HPVワクチンは全てのタイプのHPVの感染を予防するものではありません。
ワクチンで感染を防げないタイプのHPVもありますので、子宮頚がんを予防するためには、
子宮頚がん検診を受診して、がんになる前の前がん病変の段階で早期発見する必要があります。
ワクチンを接種したお子様も20歳になったら2年に1回は必ず子宮頚がん検診を受けてください。
◎HPVワクチン接種の流れ
ガーダシル(4価ワクチン)接種の場合
決められた期間で3回の接種が必要です。
シルガード(9価ワクチン)接種の場合
決められた期間で2回から3回の接種が必要です。